Akiko Espressivo！ アキコ・エスプレッシヴォ

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みなさん、こんにちは。
新年が明けました。

わたしは元気にやっています。
みなさんにとって、よい一年に
なりますように。

今年もよろしくお願いします。

坂中明子




　　　　　＜二年前の冬におでかけしたときの写真です＞


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毎週土曜日は、レッスン生の中学一年生の黒瀬彩那（あやな）ちゃんが
トイレ介助してくれる。

彩ちゃんは体格もよくて、優しさもいっぱい持ち合わせているので
私も安心して任せられのだ。

レッスンが終わるころに
「彩ちゃーん、トイレー」
と言うと
「はいはい」
と言って
「アッコ先生、いいですか。 いきますよー。1、2の3」
で私を立たせて、トイレまで何歩か歩かせてくれる。

最近は要領もすっかりよくなって、
車イスからトイレ、便座に座らせるときの角度、
トイレから車イスまで、
車イスに座って両脇を抱えて姿勢を安定させるところまで、
すべて上手にできるようになった。

こうやって、あれもこれも教え子たちに支えられながら、
ひとり暮らしをしている私。






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10月31日（土）は串間音楽祭だった。

毎年、坂中ピアノ教室は生徒を出していて
「今年は高校3年生の玲花ちゃん！」
と思っていたら、模試があって出られなくなった。
ショパンの「バラード第１番ト短調」を
みんなに聴いて欲しかったのに…。

31日は中学も高校生も模試なのだ。そこで急遽、
小学2年生の日和（ひより）を出すことにした。
最初、出る気がさらさらなかったが、だんだんその気になって
当日は「かわいいこねこ」という曲を披露。
まあまあの出来で、ホッとした。

翔誠（しょうせい）くんは「ラッパ手のセレナード」を弾き、
それからお姉ちゃんの美優ちゃんの伴奏で、
「ゲラゲラポーの歌」を歌った。
翔誠くんは男の子なのによくがんばっていると思った。


どんな小曲でも、人前で弾くとなると大変だ。
みんな、よくやったと思う。

私は…と言えば、行きは教え子だったカズノコと２人の子どもたちが
アパートに迎えに来てくれた。
帰りは串間の我が家で、みんなでラーメンを食べて、
やはり教え子だったマメと２人の子どもたちが木花のアパートまで送ってくれた。

トイレの世話から車の乗り降りまで本当に大変なのだが、
「もう私も年だからね、アッコ先生！」
と言いながら、教え子たちが笑顔で嫌がりもせずにやってくれた。
本当にありがたい。

コンサートは教え子たちと行くと、
音楽を理解しあえるし、気持ちも満たされる。






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東京から友達が来る朝、
私は39度3分の熱を出してしまった。
さあ大変！

慌てて、かかりつけの石川先生に電話してもらう。
休日というのに看護師さんと一緒に診てくださる。
本当にありがたいと思った。

検査の結果、インフルエンザではないことがわかり一安心！
薬を飲み飲み、友達とあちこち出かけて楽しんだ。

友達が帰ってしばらくすると、左耳が聞こえにくくなった。
それに痛い。
ちょうどリハビリに行く日だったので、耳鼻科にも行った。

今度は中耳炎！
しばらくはこの中耳炎に悩まされそう。
ト・ホ・ホ…。




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7月に東京に遊びに行ったときのひとコマです。
お父さんの遺影といっしょに。










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9月17日、高校時代の友達だったタメが
ご主人と二人の男の子を連れてアパートに来てくれた。
ご主人も優しそうな人で、タメと私が高校時代の話で
盛り上がっているときも、活発な二人の子ども達のお世話を
手慣れた様子でみていてくれた。
タメもすっかり素敵なママに変身して、しあわせそうだった。

高校時代、学校は違ったが汽車通学でタメは青島から、
私は木花からいつも、お互い同じ時間帯だったので、すっかり意気投合！

私がこんな体になってからも、独身で宮崎にいた頃は
あちこち食事にも連れて行ってくれた。

今は名古屋で生活しているので、なかなか会うことはできない。
でも帰ってくると連絡してくれて、
午前中2時間くらいだったけど、すごく賑やかで
楽しい時間を過ごすことができた。







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8月13日初盆の日、9時半頃に義姉の美雪ちゃんが
木花のアパートに迎えに来てくれた。
お兄ちゃんと理子は12日から串間に帰っていた。

私が帰り着いたときは、赤澤さん、まちこさん夫婦が来てくれていた。
まちこさんはお母さんの友達で、
私が一人暮らしを始める前にリハーサルをしたとき、
同級生のパンちゃんや教え子のさとみやかずのこ達と
交代で入ってくれていた人だ。
いつも細やかに神経が行き届いて料理も上手だった。
「あ～ら、アッコちゃん久しぶりー!!」
と懐かしい声と笑顔で待っていてくれた。

初盆にはお母さんの教え子達が何人も来てくれた。
13日も14日も懐かしい顔ぶれで話が弾んだ。
お父さんの弟の喜博おじちゃんも美恵子おばちゃんと一緒に、
朝早くから手伝いに来てくれていた。

そんななかで、なんと言っても超忙しかったのは
理子と美雪ちゃんだった。
理子は来る人、来る人にお返しの品とお茶出しをしてくれた。
美雪ちゃんはお盆の間に食べる、
みんなの分の料理を全部作ってくれた。

お父さんにはにゅうめんやところてん、お豆腐の揚げをあげた。
小豆のあんこは洋子おばちゃんが手作りしてくれたので、
お団子をみんなで作ってお父さんにあげ、一緒に食べた。

「こんなもんじゃ足りんがー」
とお父さんの声が聞こえそうだった。
14日の午後に私はお兄ちゃんと木花に帰った。
美雪ちゃんと理子はお母さんを手伝うので残ってくれた。
徳永くんや徳永くんのお母さんにも、
とてもお世話になってありがたかった。

たくさんの懐かしい人に会えてよかった。
みんなで力を合わせて、お父さんの初盆を無事終えることができた。




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6月18日木曜日、東京からはるばる高岡素子さんが
アパートに来てくれた。

高岡さんは15年前、私が埼玉の
国立リハビリテーションセンターに入院している時、
看護師さんとして私の世話をしてくれた人だ。

いつも細やかなところまで気遣ってくれて、お姉さんのような感じだった。
退院してからも年に一回の年賀状とたまにメールのやりとりをしていた。
今は日本医療科学大学の先生として学生達に教えているらしい。
その学生さん達40人が私にメッセージを書いてくれたのを、
わざわざ届けてくれたのだ。

この日、宮崎は大雨で大変だったけど、
私の住所の入った年賀状を手に持って
空港からタクシーでアパートに来てくれた。

「急にアッコちゃんに会いたくなって…」
と涙、涙の再会だった。

お父さんが亡くなって3週間ちょっとの時だったので
沈んでいた私はすごく嬉しかった。
遅いお昼をお母さんやヘルパーさんと４人で食べながら、
15年前の話に花が咲いた。
「今度は東京で会いましょう！」と約束した。




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5月14日（木）は、19時から「諏訪内晶子 成熟のアンサンブル」
の演奏を聴きに行った。
会場はメディキット県民文化センター演劇ホールだった。

前々からみやざき中央新聞編集長の水谷謹人さんから
「５月の国際音楽祭、どの日か一緒に行かない？
もう誰かと行く予定入ってる？」
とメールがきたので
「諏訪内晶子さんのヴァイオリンが聴きたいです。
連れて行ってくれるんですか？」
と返信した。
「はーい、行きましょう！そちらは2人ですね」
と、お母さんと私2人分のチケットをプレゼントしてくれた。

当日はお父さんの調子が悪く、付き添っていたお母さんから
「今日、演奏会は無理かも…」とメールが来た。
朦朧とした意識のお父さんにその話をしたら
「そら行かんといかんわ。親として当然やが」
とはっきり言ったらしい。
私は「お父さんならそう言ってくれるって思ったよ。
お父さんありがとう!!」
と、お母さんの携帯にメールした。

もうメールも出来なくなったお父さんだが、
それを見て目にいっぱい涙を溜めていたそうだ。
これがお父さんに言った最後の「ありがとう!!」になるかもしれない。
水谷さんとお父さんのおかげで、指揮者の
広上淳一さんや土田浩先生と一緒に
写真を撮ることも出来た。










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耕くんのパパが亡くなって、4月22日で一年になる。
母のお兄さんなので、おじちゃんだが
幼いときから耕くんのパパと呼んでいた。
このアパートにもよく遊びに来てくれた。

来る時には決まって、私の東京行きの貯金箱に入れる500円玉2枚と、
セブンイレブンの地鶏、あんパン、缶コーヒー(ブラック)を持って来てくれた。

お母さんが少しでも楽をするようにと、
パック入りの千切りキャベツやポテトサラダも、
たまにはケンタッキーとコーラも届けてくれたっけ。

いつも帰るとき
「アッコ、頑張れよ！　また来るかいね！」
と肩をもんでくれていたのに。

大切な人が一人一人と、いなくなる……。






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最近は全く予定の立たない生活をしている。
そんなこともあり、3月19日、20日の高千穂町の伝説を
題材にしたオペラ『鬼八』（主催　宮崎県オペラ協会）を
観に行きたいと思いながらも、
お母さんは私の車椅子の移乗が無理なので、
言えないまま明日に迫っていた。

18日、串間から来たお母さんはお父さんの病院に行くのに、
道の駅「フェニックス」で差し入れの買い物をしていたらしい。

車の中に置いていた携帯電話にオペラ協会会長の見山靖代先生から
着信が入っていたので、すぐに電話したそうだ。

「車椅子席と介助席がとってあります。来られますか？」
と言われ、お母さんも行きたくてうずうずしていたので
「19日の公演に行きます！」
と即答。

入院しているお父さんにその話をしたら、
「そら、行かんといかんわー」
という反応。

急遽、コーディネーターに車の手配をしてもらい
行くことになった。

オペラ合唱団の子ども達の演技や合唱もきれいで、
照明も素晴らしく本当に行ってよかったと思った。

諦めずに誘ってくれた見山先生に感謝します。






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3月14日の午後、陽ちゃんこと毛良陽介くんが
いきなりレッスン室に来た。

昨年７月に発表会で卒業演奏をして以来だった。
　　
　→　このときの記事はこちら★

穏やかな口調はいつもと同じで
「アッコ先生、バレンタインのお返しを持ってきました。
お兄ちゃんの分も一緒に持ってきました」
と福岡の筑紫もちを持って来てくれた。

ちょうど福代おばちゃんも遊びに来てくれた。
陽ちゃんを見るなり
「すごくいい感じ。優しさが顔に表れているねー」
と言った。
私もいつもそう思っている。
不思議なんだけど陽ちゃんって周りの人をホッとさせる存在だ。
お母さんも一緒に４人で、２時間くらい楽しいおしゃべりをした。






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また、鼻が詰まりはじめた。
口で息をするので、食べる度に息ができなくなって
どうしようもない。

しぶしぶ県病院の耳鼻科に行くはめになってしまった。
紹介状がないと行けないので、かかりつけのいしかわ内科の
先生に書いてもらった。

耳鼻科の先生は相変わらず態度がでかかった。
３年前と同じ先生だった。

鼻をちょっと診て、
「ポリープですね」
と、一言。
「じゃあもういいですよ」。
ヘルパーさんが
「もういいんですか？」
と、言うと
「もういいですよ」。
これで終わり。

ああいう先生には手術してもらいたくない。
ずっと前に手術してもらった先生はすごく感じがよかったのに……。
ヘルパーさんも言っていた。
「ああいう人、個人病院には向かないよね！」って。






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前々記事で紹介した動画を
ご紹介いたします。
YouTubeに投稿されました。
明子さんが懸命にリハビリをする様子や
お友達や教え子たちと交流する場面など
ふんだんに写真が使われています。
ぜひ、皆さんご覧くださいね。

また今回、制作を担当してくださった
徳永佳嗣さんから
メッセージをいただきました。
徳永さん、お疲れさまでした。

　＊　　　＊　　　＊　

私は明子先生のために何もできずにいたので、
今回こういう形で少しでもお役に立てたのなら
よかったと思っています。
私のほうこそ「ありがとう」という
気持ちでいっぱいです。


『ありがとう～ひとさし指から奏でるしあわせ』
歌・演奏　谷口さとみ　蔦川和子
作詞・作曲　大西良空










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私がひとり暮らしをするようになって12年になった。
現在、YAH！DO みやざきの事務局長をしている山ちゃんこと
山之内俊夫さんと友達になったことがきっかけだった。

山ちゃんはその頃、東京でのひとり暮らしを経験して
帰ってきたばかりだったと思う。
宮崎でもすでにひとり暮らしを始めていた。

うまく伝えられない私がひとり暮らしをするなんて
不可能だと思っていた。
最初はパニックになるくらい大変で、
４日後くらいにお母さんを見たときは
ホッとして思わず泣いてしまった。

今はひとり暮らしにも慣れて…と言いたいところだが、
すべてをスムーズに伝えることが出来ない私の場合、
伝えた内容が他の内容に受取られてしまうこともある。
人間関係はうまく言っているけれど、そこは難しいところだ。


今、お父さんが入退院の繰り返しで、串間に帰りたくても
なかなか帰ることが出来ない状況が続いている。
というのも父も私の介助をしてくれていたから、お世話してくれる人が
実家にはいないのだ。何もかもお母さんがひとりでするのは
無理だから。

そういう意味では、一人暮らしが出来ていて
よかったかな。






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2月7日土曜日は、レッスンの合間に
徳永佳嗣くんとお母さんが来てくれた。
おととしの6月に大西良空さんからプレゼントされた一曲、
『ありがとう～ひとさし指から奏でるしあわせ』を
徳永くんがYouTubeに投稿してくれるという。

もう、何回目になるだろう？　その最終の打ち合わせに、
はるばる串間から親子で来てくれたのだ。

前回、来てくれたとき
「最初の画面は何がいいですか？」と言うので
「バラより海がいいんだけど」とリクエストした。
その私の要望に応えるため、
串間市本城の一里崎海岸を撮りに行ってくれたようだ。

徳永くんの優しさに、画面を見ながら泣いた。
「帰り道だったから…」と当たり前のように言うけれど
結局、わざわざ撮りに行ってくれたんだよね。

この間も父の見舞いにご両親と一緒に三人で行ってくれて、
また今日も。

徳永くん親子に感謝しても感謝しきれない私です。







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みなさん、こんにちは。
前記事に登場した広子ちゃんからメールがきたので、
「ブログにのせていい？」と言ったらＯＫをもらいました。

下記にご紹介しますね。よろしくお願いします！


＊　　　＊　　＊　　＊　　＊　　＊　　＊　　＊




ブログ見ました。
褒められ過ぎていて、「これ誰のこと？」
だと思いました。
嬉しかった。
泣いてしまった。

生前母は、私のことを「大好き」と言って
いつも褒めてくれました。
宝物のように大事にしてくれました。

私は
「親バカだなあ…。
私はそんなたいした人間ではないのに」
といつも思っていて、今でもそう思います。

でもアッコちゃんのブログを読んで、
この内容にふさわしい人になりたいと、
心から思いました。

アッコちゃんは私に何もしたことはないと書いているけど、
母が入院した時に毎日お見舞いに来て、母に声をかけてくれました。
私は、「私の声は届かなくても、アッコちゃんの声なら届くのではないか」と、
目覚めてくれるのではないかと、あの時思っていました。
私はそれほど自分に自信がないのです。

アッコちゃんは、母と同じように空っぽの私を明るい光で照らしてくれます。
明るい子という名前の通りだね（笑）
アッコちゃんに照らされると、やらなければならないことが見えてくる。
間違えていた事に気づける。
お金では買えない物を、貴方からはいつも貰っています。
アッコちゃんの周りの人は、きっとみんなそうだと思う。

また会って、いろんな話をしようね ( ´ ▽ ` )ノ






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19日のリハビリの帰り、ヘルパーさんとお母さんと
お父さんの見舞いがてら県病院に寄った。

ちょうど広子ちゃんも仕事が休みというので、
ロビーで待ち合わせした。
久しぶりだった。
介護の仕事にも慣れたようで、
利用者さんから必要とされる存在のようだった。
広子ちゃんが
「私は気がきかないんだけど…」
と言ったら、母がすかさず
「そうだね！」とズバリ。
「でも、その優しさがいいのよね」
とフォロー。

広子ちゃんは相変わらずきれいで、おしゃれしていた。
「アッコちゃんの誕生日に用意していたの」
と、ピンクの素敵なひざ掛けと赤い髪飾りとネックレスとバックをくれた。
ウィングのママもいつも私の喜ぶことをしてくれていたっけ…。
私は広子ちゃんに何にもしたことないのに、
8歳年上のお姉さんみたいな感じ。
ウィングのママが残してくれた宝もの！







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12月のスローライフのとき、銀座で作品展を開いて
帰って来たばかりの服部潤さんも出席していた。
「私とお母さんに…」と、おしゃれな額縁に入った作品を
プレゼントしてくれた。

私にはオレンジ色に白の柄の湯のみが書いてあって
「日日是好日」とあった。

聞いたことがある言葉だけど、意味はわからなかった。
「つらい日や悲しい日も自分を育む大切な一日であると考え、
一日一日を手抜きなく過ごしてゆく気持ちが肝要である」
という言葉だと説明してあった。

これも私のテーブルの透明なクロスにはさんで、
いつも読んでいる。
服部潤さんは３カ月に１回スローライフで会うだけだが、
やはり真からの優しさがあると思う。





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私は大西良空さんからプレゼントされた曲
『ありがとう～ひとさし指から奏でるしあわせ』で
本当に救われたと思う。

今までは友達が結婚すれば、
私だって医療事故にさえ遭わなければ結婚も出来たし、
子どもだって育てて人並みの幸せをつかんだのに。
ピアノだって思いっきり練習していたのに…などなど、
いつも心の底に「医療事故にさえ遭わなければ」という気持ちがあった。

ところが「今はあの先生に言えるの ありがとう」のフレーズが
心からそうなんだと思えるようになった。

私がこうなったから経験した悔しさ、惨めさ、
情けなさ、心の痛み、体の痛み。
思えばこの20年間、私はいろいろな気持ちを経験した。
経験したからいろいろな人の気持ちもわかる。

なにより私が医療事故に遭わなかったら、
『みやざき中央新聞』にエッセイを連載することもなかった。
本を出版することだって出来なかった。
多分、ウィングに行くこともなかったし、
ミッチャンやヨッチャンやツナちゃんに出会うことだってなかった。
ブログの管理人をしてくれている鷹ちゃんに出会うこともなかった。

大西さんの言っていることが、謎が解けるようにわかってくる。






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